死にたい男のブログ 生い立ち5

労働者3の自画像

●労働者3編●

 

私は約10年間『死にたい』と思いながら生きてきました。
ただ、この姉の死をきっかけに少しだけ変わりました。

『死にたい』とは思いますが、『自殺』はちょっと違うんじゃないか? 
と思うようになります。

次女は、正確には『自殺』では無く、『病死』です。
ただ、私はやはりこの事件をきっかけに、少し変わった気がします。

その後、バイト先の倉庫が埼玉の奥地に移転するという事で、アルバイト従業員が解雇となります。

私は次の職を見つける前に、全レコード会社に自分の音源を送りました。
結果は何も返事はありませんでした。
予想通りではありましたが、やはり少しヘコみました。

そして私は、約7年くらい付き合っている彼女との『結婚をするのか』、『結婚しないなら別れるのか』の2択を選ばなければいけない時期、年齢になっていました。

これは、女性としてみたら当たり前な事で、子供を産むのに年齢が心配になってきます。
『このままこの男と付き合っていても、家庭を築けなさそう』であれば、早く別れて『家庭を築けそうな男』と結婚した方が良いに決まっていますし、人によってはそうしなければならないくらい重要な事でもあります。

元々、私は結婚願望が一切ありませんでした。
今までの『生い立ち』を最初から読んでいただいている方であれば、お分かりかと思いますが、
このような家庭環境、親を見てきた私は、家族などクソだと思っていましたし、
何より、奴隷のように働いても、私の経歴では子供を養うにはかなり厳しい収入の仕事にしか就くことができない事が一番の理由でした。

なので、自分の唯一好きな音楽関係でソコソコ収入を得られるようにならなければ、家庭は築けないと思っていました。

家庭を築くことは、やはりお金がすごく大事で、しかも毎日嫌々働いている環境だったら、絶対に幸せな家庭など築ける訳はないからです。
まして、自分の事で精一杯な上に『死にたい』と思っているような私では、家庭など築ける筈もないからです。

ただ、彼女は2択を選択する時期になっていました。

私は正直、すごく悩みました。
悩んだ末、『結婚』を選びました。

私は、彼女と別れる事など考えられなかったからです。

そして私は、防水工という建設現場系の仕事に就きます。
面接の時、血液型を聞かれ「B型です」と答えたら、「うわっB型か〜」と嫌な反応をされ、少し気になってはいました。
しかし、頑張って働く気満々だった私は、採用をいただき、すぐに働きだします。

しかし、事あるごとに「だからB型はダメなんだよ!」とか、「マジでB型は適当でダメなんだよ!」と、真面目に責められ始めます。

おそらく、今は違う現場に行っている従業員の中で、仕事ができないB型がいたり、今まで働いていた従業員の中でダメなB型がいたのだと思われました。

始めは冗談でそういうイジりなのだと思って、笑って流していましたが、何日も本気で『B型だから』という否定をされ続けました。

我慢できなくもなかったのですが、やはり建設現場系は朝が早く、車で行く為、渋滞など何があるか分からないので、現場前には1時間以上早く着き、待機。帰りもソコソコ遅い。
といった事が当たり前で、その仕事以外の事をやれる時間がかなり少ない事にやってられなくなり、辞めてしまいます。

そもそも、血液型をこんなに信じ込んでいる人達に驚きを感じました。やはり、メディアの洗脳というのは凄いなと思いました。

次の仕事を探していた時、仙台にいる長女から電話が来ます。

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